2012年11月26日月曜日

ベイトリール・インプレ(Lexa300、エクセンスDC)

先日、またしても有明で釣りをするチャンスに恵まれました(笑)















二晩死ぬ気で頑張ってみましたが・・・
(もちろん、仕事に支障をきたさない範囲でw)











チーン・・・





という訳で、今回は新たに導入したベイトリールの2機種、「Lexa300 HS-P」と「エクセンスDC」の現場で使ってみた感想をなんぞを少々・・・


<USダイワ Lexa300 HS-P>






























・ギヤ比  7.11
・最大ドラグ 10kg
・巻き取り長さ 82cm
・標準糸巻量 4号/220m5号/165m8号/110m
・自重(g) 320g

このスペックを見て「おおっ!」と思われる方も多いのでは?

手にすっぽり収まるロープロファイルなのに、Maxドラグ10kgマグネット遠心ブレーキ装備ハイギアを備えたキャスティング専用のベイトリールと言う、市場にまだ存在していなかった部分を狙い撃ちする待望の新製品(???)

私もついつい即バイトしてしまいました。

ついに、あのダイワも動きだしたかって感じです。

結論から言うと、とても良いリールですね!

何と言っても、コストパフォーマンスがいい!

まあ、日本では売ってませんけどね(汗)

価格のこともあって、いわゆる“大味なリール”を想像していたのですが、とんでもないとんでもない!

今回は、ストラクチャーにタイトに付く有明ランカーを問答無用にブチ抜くことを想定し、PE5号100mにフロロリーダー40lbで使ってみました。

下の画像のように、スプールとレベルワインダーの距離を意図的に離しているため、上記のような太糸を使用してもキャスティング時のストレス(PEライン特有の摩擦抵抗による)も、特に感じられなかったです。
※レベルワインダーは固定式です。





















重いルアーじゃないと飛ばしにくいとか、そんなこともなく、マグネット遠心ブレーキの微調整により15g前後のルアーでも楽勝で飛ばせます。
(もちろんロッドとの相性もあるとは思います・・・)

マグネット遠心ブレーキの恩恵で、思いっきりフルキャストしてもバックラッシュしそうな気配は微塵もないです。

ちなみに、自分のマグネット遠心ブレーキのセッティングですが、2~4辺りがちょうど良いように思いました。
















巻き心地も問題なく、上記のような太糸を使用しても表層の流れは拾える、それくらいのスムースさを満たしています。

固定式レベルワインダーの恩恵でもあるのでしょう、飛距離、巻き感度、ともに問題ないように思います。

パワーハンドルのタイプを買いましたが、特にストレスは感じませんでした。

まとめとして、このLexa300は飛距離、感度、パワーを十分に満たした恐ろしく汎用性の高いリールなのではないか?と、密かに期待しています・・・

想定している釣りは、猛爆風下における“ヒラ時々メジロパターン”とか・・・?

その他、怪魚類など、所有しているだけで夢だけがどんどん膨らむリール(笑)

こういった方向性に関しては、国産メーカーがその潜在的ニーズに気づき、どんどん掘り起こしてくれることを期待。




<シマノ エクセンスDC>































・ギヤ比  81
・最大ドラグ 4.5kg
・巻き取り長さ 85cm
・標準糸巻量 1号/300m1.5号/200m2号/150m
・自重(g) 240g
PEラインの使用を前提とし、シーバス専用であることを謳った初のベイトリール、ついに出たかっー!って感じました。
(いや、D社から先に出てたってw)

当然ながら、シーバス以外にもロックフィッシュなどで色々使えそうだと思い、この度思い切って買ってみた訳です。



・ラインの選択
私はPE2号を150m巻いて使ってみましたが、ギッチギチのテンションを掛けながらでも実際に巻けたのは140mくらい(汗)
(糸の種類にもよるかとは思います・・・)

セールスポイントである1号(~未満)のPEラインでもフルキャストできるというのは・・・

うーん、どうなんですかね???

使用するルアーの重さにもよるでしょうけど、私は正直ちょっと怖いです(汗)

バックラッシュしてしまった際に直すのに苦労するでしょうし、重量のあるビッグベイトを投げた際のバックラッシュで高切れし、そのまんま飛んでいくと言うリスクもはらんでいます。
(これは本当に凹みますよw)

まあそれでも、どうしてもPE1号辺りを使いたいということであれば、コーティング処理の施された“コシ”のあるPEラインが妥当なのではないか?と・・・

よっぽどベイトリールを使い慣れた人じゃないと、1号未満をいきなり使うのはちょっと厳しいと思いますよ。

PE1号でビッグベイトをフルキャストなんて、怖い怖い(汗)


ベイトリールをこれから使ってみようという方は、慣れるまでは2号~3号あたりから使い始めるのが安全なのではないかと、個人的には思っています・・・

補足として、このエクセンスDCへのPEラインの使用に関しては、スプールとレベルワインダーの距離が適度に離されており、かつレベルワインダーもテーパードタイプが採用されているため、キャスティング時やドラグが滑った際のレベルワインダーへの摩擦抵抗は軽減されるような設計上の配慮がなされているように思います。




・DCブレーキ
気になるDCブレーキ(デジタル・コントロール・ブレーキ)を使ってみて、私が現時点で落ち着いたセッティングを少しご紹介。

-スペシャルPEモード-
着水時に「キュイン」とブレーキの掛かる賢い性能には、素直に驚きました。

このモードだと、ノンサミングでも確かにバックラッシュしそうな気配はありませんが、その分飛距離が落ちてしまうため、私は使いません(笑)

-ビッグベイトPEモード-
ビッグベイト専用のモードとのことですが、空気抵抗の大きいジョイントプラグや、LDSのように飛行姿勢の不安定なプラグ全般に有効だと思いました。

-スタンダードPEモード-
4段階あるモードは【1】【2】【3】【4】の順にブレーキの効きが強くなって行きます。

【1】はピーキー過ぎて使うのが、ちょっと怖い・・・(汗)

なので、【2】【3】【4】をルアーの空気抵抗や風の状況などに応じて使い分けるのが良いのではと感じました。

私が落ち着いた基本セッティングですが・・・

シンキングペンシルのように空気抵抗が少なく飛行姿勢の安定したルアーは【2】

比較的形状がスリムで重心移動内蔵のミノープラグは【2】か【3】

固定重心で飛距離がそれほど伸びないタイプのルアーは【4】




















今回初めてDCブレーキを使ってみたのですが、あくまでもサミングの補助であるというのが正直な感想。

基本的なサミングの技術を習得しておかないと、やはりバックラッシュしてしまうでしょうね。

よって、DCブレーキに対して過度の期待を抱いたり頼り過ぎるのは禁物かと。

ただ、シマノやアブのリールに従来から標準装備されているブレーキシューによる遠心ブレーキは、雨や波を被った際にリール内に水が侵入すると、その効き具合が変わってしまうことがあります。

私がDCブレーキに期待したのは、そんなブレーキシューの欠点の克服

まあ、サミングの達人ならこんなもん要らないと思います(汗)



・巻き感度
巻き感度に関してはシルキーそのもので、流れの変化点が手に取るように読めました。

8:1のハイギアにも関わらずこの巻き心地は、素晴らしいの一言。

川でミノーイング主体の釣りをしている私としては、ここまで流れを読めたことが今までなかったので、素直に驚きました。

私が過去にメインで使用していた某高級スピニングリール(PE1.2号辺りを巻いて使用)と比較しても、全く遜色のないか、それ以上の流速感知能力かと。

流れとの一体感が誰にでも体感できると思いますよ。

(補足・・・)
ちなみにベイトリールは、スピニングリールのようにベイルアームの介在しないハンドルとスプールのダイレクトな構造や、パーミングしながら使用するというその特性から、巻き感度は元々優れています。

私のように2号~3号を使ったとしても、浅いレンジの流れの変化を十分に拾って行くことができます。

私個人としては、スピニングリールよりも太い糸をストレスなく扱えるというこの部分にもベイトリールの大きなメリットを感じています。

ただし、沖堤防のデイゲームで良くやるようなロングディスタンスのディープレンジの流れを読む釣りでは、1号未満の細糸の独壇場となるでしょう。

なぜなら、PEラインは浮力を備えているため、太くなればなるほどに水流の干渉を受けてしまい感度が下がるからです。



・エキサイティングドラグサウンド
この滑った時に“鳴るドラグ”に関しては、正直に言うとスピニングの性能には足元にも及んでいないでしょう(苦笑)

高級スピニングリールのようなスムースな滑り出しなんて、絶対に期待してはいけません(苦笑)

なんか「カポカポ」鳴ってますし(苦笑)

ただ、ベイトリールに標準装備してくれたことそれ自体は、とても評価に値する部分だと思います!!!

シーバスとのやり取りで、特に良型になると、ロッド一本分くらいの至近距離まで寄せたのは良いがそこから予期せぬ急激な突っ込みをガンガンに食らったりした際、クラッチのオン・オフでは追従しきれない局面もあります。
(もちろん、僕が下手くそなのもあります・・・)

何故なら、至近距離で魚が突っ込んだ時の強いテンションがベイトリールにかかった状態だと、クラッチを切りにくい構造だからなんですね。

上手な人は、この時に自分の体やロッド操作でもってテンションを一瞬緩め、そこでクラッチを切ります。

しかし、そこまでの瞬間的な対応が出来なかった時、この“鳴るドラグ”が威力を発揮するのではないでしょうか?

私は、従来からのベイトリールに着いている“鳴らないドラグ”をたまに駆使するんですが、特に夜なんかは自分と魚との走られた距離、潜られた距離がしっかり掴めずにヒヤヒヤすることがどうしてもあるんですよね(汗)

このベイトリールの“鳴るドラグ”は、今後の発展に期待する機能でもあります。


【エクセンスDC・まとめ】
なんか好き勝手なことを書いてしまいましたが、このエクセンスDCをけなしている訳ではありませんよ(笑)

総合的にはとても良いリールだと思います。

実際、私が今までに使ってきたベイトリールの中でも、このエクセンスDCのデジタルブレーキとサミングの相乗効果によって、最高の飛距離を叩き出せています。

また、巻き感度に関しても使った誰もが満足できるレベルです。

性能と店頭販売価格から考えても、コストパフォーマンスの非常に高い製品だと思っています。

これから「ベイトリールでシーバスを釣ってみたい」という方は、是非このエクセンスDCを買ってみて下さい!

と言うか、このエクセンスDCのヒットを契機として、ソルトウォーターでの使用を前提としたベイトリールの開発競争が活発化する事これを密かに期待したりもしているのですが(笑)



以上の内容は、ド素人でしかない私の主観に基づいた感想です。

あくまでもご参考程度ということで、よろしくお願いいたします・・・

8 件のコメント:

  1. はじめてコメントします。ご質問で大変恐縮です。周りで使用されてる方がいないので参考にさせて下さいm(_ _)m
    ダイワのレクサってキャストするときもスプールとシンクロしてるんですか?非常に気になります。。

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    1. >タング様
      はじめまして。
      コメントありがとうございます。
      私、どうも一番大切な説明な部分の抜けていましたね(笑)
      レグザ300は“レベルワインダーがシンクロしない”タイプです。
      スプール幅を狭くしレベルワインダーの位置も離すことで、太いラインにも対応するという設計上の配慮がなされています。
      私の場合“5号のPEライン150m”を使用しておりますが、今のところストレスは感じていません。
      むしろ、飛距離や巻き心地の向上に貢献しているように思います。
      ご参考までに。

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  2. どうもありがとうございます!そうなるとZ2020SHよりもオフショアでのキャスティングに使うのにはちょうどいいですかね!太糸があまり巻けないのでヒラマサ用ベイトキャスティングリール探してました。すごく参考になりました。また遊びにきます(*^▽^*)
    どうもありがとうございましたm(_ _)m

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  3. はじめまして!最近バス釣りからシーバス釣りに変更しベイトシーバスを楽しむ者ですがエクスセンスDCにPE1.2号を巻いて高切れが起きました。
    1.5号や2号に上げようかと思いましたが、それでも高切れする可能性は0ではないというのを見て、今はナイロンとフロロのハイブリッドラインを巻いてるのですが実際2号だとどうですか?
    それと2号だとほぼ下糸無しでフルに150m巻けると思うんですが、それでもやはり下糸は必要でしょうか?

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    1. >匿名様
      シーバスにベイトリールにPEライン・・・ 確かに悩ましい問題ですよね~(汗)

      高切れに関しては、使うルアーの重さにもよると思います。軽いルアーなら、高切れはほとんど起こらないです。

      ただ、30g~70g以上のミノーやビッグベイトを主に駆使されるようでしたら、バックラ回避、高切れ回避の意味でも、PE2.5号~3号、かつコーティングされたコシのあるラインをお勧めします。

      それと、ご存知かとは思いますが、“ピョン吉”と呼ばれる糸ふけが出来た状態でのキャスティング、あれが一番マズイですね。

      確かにベイトリールのトラブルを減らすためにはナイロンやフロロが妥当だと思います。その方がベイトリールの選択肢自体もグンと広がりますし。

      ただ、インフォメーション能力と飛距離という点では、PEに分ががあると思っているので、リールの性能と相談しながら、PEラインを背伸びをして使って来ました。

      お陰様で、30g前後のミノープラグであれば、スピニングリールの飛距離と比べても遜色のないレベルです。軽いルアーは苦手ですが(笑)

      ボートシーバスのように、至近距離でのストラクチャー撃ちやロッドアクションによるリアクションバイトの誘発とか、そういったスタイルの釣りになると、逆にナイロンやフロロを選択しています。なぜなら、感度と飛距離があまり関係なくなりますので。

      ご参考までに、私が使っているラインは、シルバースレッドのソルトウォーターPEです。安くて必要最低限の性能が備わったPEラインだと思っています。

      ベイトリールにPE1号となると、私の中では逆にベイトフィネスというカテゴリーに入れています(笑) 軽いルアーばかりを投げる前提での使用ですね。

      エクセンスDCの場合、ラインキャパは下糸なしでパンパンのギッチギチに巻いてPE2号/135mくらいでしたね~。ズレないようにしっかりとテープで固定しています。

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    2. ありがとうございます☆
      私が使うのは、10g~30gまでですね。
      PEが使いこなせないからフロロやナイロンにするのが、何か悔しいので(笑)もう少し太くしてコシのあるPEラインで頑張ってみます。
      また聞きたいことがあれば相談しに来てよろしいでしょうか?

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    3. 私の知っている範囲でならお答えいたしますので、お気軽に書き込んでください。

      レスポンスは悪いと思いますが(笑)

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