2012年7月27日金曜日

第1回・アカメ遠征釣行レポート③

<日曜日 6:00~>
睡眠。



<日曜日 11:00~>
着替えは十分に持ってきたつもりでしたが、早くも半分以上を使い果たし、車内にも異臭が漂い始めていたので、コインランドリーを訪れました。















ここでは、ご主人のご厚意により水道のシャワーを使わせていただき、ウェーダーや長靴を洗わせてもらいました。
(ありがとうございました!)
















実は、ここのコインランドリーで興味深い話を聞きまして・・・

服を乾燥中のおじさんが、外で釣り道具をいじくっている僕の姿を見て話しかけてきました。

このおじさんは、よくチヌ釣りをしているとのこと。

ある場所でチヌ釣りをしていると、せっかく掛けたチヌが大きなアカメに横取りされてしまう、そんな場所があると言うのです。

もちろん日中に、です!

「え、え~?」

驚く私。

おじさん、トンデモナイことをサラッと話してる・・・

実は、この日のデイは淡水鱸に浮気する予定だったのですが、そんな話を聞いてしまったのもだから、急遽予定を変更。

詳しく場所を詳しく教えてもらい、問題のポイントへと直行した訳です。





<日曜日13:00〜>

おじさんから聞いたそのポイント到着すると、「あ~、なるほど~!」という、まあそんな雰囲気。
(具体的には言えません・・・)

車に積んでいる手持ちのルアーをごそごそ探りつつ、雰囲気がチヌに近いルアーは探してみた。

しかし、今までチヌを食うヤツなんか狙ったことがないしな~(汗)




















ここのポイントでは、小型のチェイス(たぶん・・・)で終わりましたが、ピーンと閃いた私は似たようなポイントを車で探しながら撃って行きました。

時間にして3時間ほどあちこちで頑張ってみましたが、残念ながら日中に釣り上げることはできませんでした。

しかし、日中にアカメを釣る可能性、少しだけ見えたような気も・・・

これは、次回の課題ですね。






<日曜日17:00〜>
地元の釣具屋を覗いてみようという事で、「フィッシングハヤシ」さんに行ってきました。
住所:高知市梅の辻5-1

ご当地ルアーや小物関係も充実しているので、装備を整えるのにお薦めです。

















ちなみに、こちらの店でとても印象に残ったのが、この超弩級モンスタータイリクの剥製と「K-TENブルーオーシャンBKF175」を筆頭に大阪ではあまり見かけないでっけえミノープラグが多く陳列されていたことでしょうか・・・


そうこうしているうちに、強烈な眠気に襲われたので、車の中で仮眠をとることに・・・





<日曜日 21:00〜>

いかんせんポイントの引き出しが少ないものだから、昨晩と同じポイントにエントリー。

取り敢えずのキャストを、何とな〜く繰り返す・・・

時折ベイトが表層を泳いではいるが、警戒しているような様子が彼らからは感じらない・・・

潮も動いてないし、なんだか釣れる気が全くしない・・・(汗)

ただ単に前に向かってルアーを投げてるだけ、そんな感じ・・・

昨晩以上に暗雲な釣りを繰り返し、ダラダラと時間だけが流れて行く・・・

ちなみに、タイドグラフを見る限り、昨晩のように下げ潮が走り出すのはもう日が昇り始める時間・・・




・・・


こりゃもうアカン、完全に詰んでる、打つ手なし!







と、ここで、実は禁じ手を使ってしまいました・・・(汗)

藁をも掴む思いで、ある人物にヘルプの電話を入れたのです。

それは、ヤマリア・バリバスフィールドテスターのなかさん
http://3286naka.blog88.fc2.com/

なかさんは、私が訪れた日のちょうど一週間前に、アカメ狙いでこの地で釣りをされていたことを、ブログを読んで知っていたのです。

「ブログに書かれていた例の“あの場所”は、どこですか?」

恥も外聞のなく電話をする私(汗)
(なかさん、すんませんでした・・・)

そして、なかさんに教えてもらったポイントへと直行した訳ですが・・・

残念ながらそこはシーンとしていました。

しかし、過去の経験からボラがたったの1週間で大移動するとは考えにくかったので、地図を見ながら周囲を隈なく探してみることにしました。





<月曜日 1:00〜>

チェックを繰り返す事4ヶ所目くらいでしょうか、車から降りると・・・

「ザザザザザザザザザザザザザザザ〜」

魚の群れが表層を泳ぐ音が、海の方から聞こえてくる・・・


急いで海に出ると、表層の一面にボラのスクールがひしめき合っている様子が、薄明りの中でも確認できる。


そして、確かに何者かに追われている、食われている、その際の凄まじい捕食音が遠くからでも聞こえてくるじゃありませんかっ!

「ザザザザザザザザ〜」


「ドッパーン」


「ドンッ」


「ゴボッ」


間違いない、これや!


急いで準備を済ませ、射程圏内に入りそうな場所まで小走りで向かう。

近くまで来ると、完全にパニック状態のボラのスクールが、それこそ視界内を埋め尽くしている。

そのポイントには既に先行者が2名入っており、まだ釣れてはいないとのことでしたが、ルアーに擦れ掛りしてきたボラのサイズがなんと25cm〜30cmとのこと(汗)


ボラのサイズがイナッコレベルではないことは、この「ザザザザザ〜」という大きな音を聞いただけでも十分に分かる。

それは正しく、真夜中の狂宴

ボラのスクールにプレッシャーを与えないように、適度に間を空け、着水点を変えたりなんかもしつつ慎重に探るがやっぱり反応なし。

しかし、まるで釣り人をあざ笑うかのように、ボイルは繰り返されている。

そんな感じであっと言う間に1時間ほどが経過。

完全にルアーを見切っているな〜。

無駄に撃ちまくっても仕方がないので、しばらくボイルを観察してみることに。


捕食するタイミングには、何かしらの規則性があるのではないか?と睨んだから。


捕食音が鳴る前には、まずその前兆としてボラが水面に押し上げられてパニックを起こし「ザザザザザ〜」と音を立てる。


その後、しばらくしてから捕食音が鳴り響く。


だいたい食われるのはスクールの隅の奴みたいで、内側から外側に向かって食い上げている、そんな印象を受けました。


しかし、いかせんポイントが暗いため、ピンポイントでそこアプローチするのは難しい・・・

「パーン!」という捕食音は恐らくアカメ。

しかし、昨晩聞いた時よりも明らかにその音が大きい。

たまに「ドッパーン!」というさらに凄まじい捕食音が響き渡ると、ボラの群れ全体がもうビビりまくって水面を大暴れ。

他にも、「ドンッ」とか「ゴボッ」という鈍いボイル音も聞こえてくるが、アレはなかさんによるとタイリクスズキ、らしい・・・

それがタイリクスズキにしたって30cmに迫るボラを食っている訳ですから、相当デカイ個体であることは間違いないでしょう(汗)


しかし、真夜中にこんな騒音を立てられたら、近隣住民は安眠を妨げられているのではないか?そんなことまで心配してしまうくらいに音も大きいんです(笑)

地元の大阪でも、3月にくらいに港湾部で15cmくらいのボラを食い散らかしているシーンや、秋にはあの難攻不落と言われるの30cmくらいのサヨリ偏食パターン(実際に難攻不落w)がありますが、あれをもっともっとスケールアップしたような感じでしょうか・・・

とにかく、こんなド迫力の大ボイル大会は未だかつて見た事がない!



せっかくの機会なので、この様子をi-Phoneで録画してみました。



アカメと思われる捕食音が2回収録されています。


特に2回目の音は銃声のようにも聞こえますね。


ちなみにバックに聞こえるチャラチャラした音は、川のせせらぎではなくパニックを起こしているボラです。



時間だけが無情に流れて行くが、ボイルの勢いが衰える様子はない。


そのうち、この音を聞きつけたアングラーが2名、新たに参戦。


なんでも、わざわざ愛知県から来られたそうで・・・


昨晩から、このボラの群れを探して攻めていたそうですが、全然釣れないとのこと(汗)


私の方も車に何度か戻ったりして、手持ちのルアーを足元にズラッと並べ、全弾を撃ち尽くすくらいの、もはやヤケクソ気味の波状攻撃。
















トップウォーターやミノーやらヘビーシンキングのジャークベイトやらディープダイバーやら・・・

ボイルと全然関係のないところを探ってみたり・・・

色々やってはみましたが、カスリもしない。

この時、夕方に立ち寄ったあの釣具屋さんで、何故あのようなデカイミノーが陳列されていたのかを思い知った訳です・・・


20cmに迫るミノーなんて持ってませんよ、普通(汗)








そうこうしている内に、夜が底から明るくなり始めると・・・

先ほどまでのボイルもボラの気配さえもが急速に衰えて行き・・・





・・・






<月曜日 4:00>

チーン終了(泣)


























帰り道は、もう悔しくて悔しくて。

自分に何が足りなかったのか、ひたすら考えながら大阪へと敗走















しかし、次に来るときは必ず仕留めてやる!と誓ったのでした。





ボウズブログに最後までお付き合いいただきありがとうございました。


~終~










<後日・・・>

行く前に観ておくべきやったわ~

6 件のコメント:

  1. あードキドキハラハラ面白い釣行記ありがとうございます(^^)
    しかしチヌを食ってるってすごいですね。。。
    あてはまるルアーが見当たらないw

    そう言えば、今月ケーブルテレビで配信されてた番組で
    ダイワの山本さんが高知の松田川でメーターオーバーのタイリク鱸を
    狙うっていうのやってましたよ。
    はっきり写ってなかったですが堰で狙ってました。

    トヨさんならきっと釣り上げるでしょうし、
    次回チャレンジも楽しみにしています(^^)

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    1. 松田川のタイリクの話は本で読んだことがあります。
      なんでも、バケツのようなお口によって表層系のルアーが周りの水ごとえぐり取られたとか…
      大阪では想像もつかないような世界がまだまだありそうですね~

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  2. おつかれさまでした。
    ロマンですね。ほんまロマンです。
    ここしばらく夢を追ってないので、触発されましたよ。
    素晴らしいレポートありがとうございました!

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    1. >ひろさん
      アカメはもっと遠い幻の存在だと思ってたのですが、行ってみたら結構おるやん!と思いましたよ、釣れませんでしたけど(笑)

      でも、あのスーパーボイルを見てしまったおかげで、自分の中で何かが変わってしまいましたね、“病状が悪化”してしまったとでも言いましょうか…

      ひろさん、くれぐれもご注意ください(笑)

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  3. はじめまして(^^)/

    DVD見ないで遠征行った方がきっと楽しいですよ(^^)/

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    1. DVDはもう何度も観てしましました(笑)

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